こんにちは、30点英会話のAkiです。 今回は日本語の「そもそも」という言葉について深掘りしていきます。普段何気なく使っているこの言葉、実は英語にするのがとても難しい言葉の一つなんです。それどころか、日本語話者でさえ「そもそもって、そもそも何?」と聞かれると説明に困ってしまう不思議な言葉です。
「そもそも」って、そもそも何?
まず、Facebookでご紹介した会話を振り返ってみましょう:
A「いや~ぁ、参っちゃったよ」
B「そもそも何の話なの?」
英語での表現: A: “Man, I’m really stressed out.” B: “Wait, what are we even talking about in the first place?”
この会話での「そもそも」は、話の前提や文脈が見えないことへの疑問を表しています。しかし、「そもそも」という言葉は、状況によって全く異なる意味で使われることがあります。
「そもそも」の3つの主要な意味
1. 話の発端・きっかけを問う
最も一般的な使い方で、会話の前提や背景が理解できない時に使います。
日本語例:
- 「そもそも何の話をしているの?」
- 「そもそもどういう経緯でこうなったの?」
英語表現:
- “What are we talking about in the first place?” — そもそも何の話?
- “What’s this about anyway?” — これって何の話なの?
- “Can you give me some context?” — 背景を教えてくれる?
- “I’m lost. Start from the beginning?” — 話が見えない。最初から話して?
2. 根本的な疑問・本質的な問いかけ
物事の本質や目的に対する疑問を表す時に使います。
日本語例:
- 「そもそもなぜこんなことをしているの?」
- 「そもそもこの会議の目的は何?」
英語表現:
- “Why are we even doing this?” — そもそもなんでこれやってるの?
- “What’s the point of this?” — そもそも何が目的?
- “What’s the purpose here?” — ここでの目的は何?
- “How did we even get here?” — そもそもどうしてこうなった?
3. 最初から・元々という時間的な起点
物事の始まりや元々の状態を指す時に使います。
日本語例:
- 「そもそもその計画は無理だった」
- 「そもそも私はそれに反対していた」
英語表現:
- “From the start…” — 最初から
- “To begin with…” — そもそも
- “Originally…” — 元々は
- “In the first place…” — そもそも
- “From the outset…” — 最初から(フォーマル)
状況別「そもそも」の英語表現詳細ガイド
ケース1:話の流れが見えない時
会話の途中で話題が変わったり、前提が共有されていない時に使う「そもそも」です。
カジュアルな表現:
- “Wait, what?” — え、何?
- “Hold on, back up.” — ちょっと待って、戻って
- “You lost me.” — 話が見えなくなった
- “I have no idea what you’re talking about.” — 何の話か全然わからない
丁寧な表現:
- “I’m sorry, could you clarify?” — すみません、明確にしてもらえますか?
- “Could you provide some background?” — 背景を説明してもらえますか?
- “I’m not following. Could you start from the beginning?” — 理解できていません。最初から話してもらえますか?
実際の会話例: 同僚A: “So I told her it wasn’t going to work, and she got really upset.” 同僚B: “Wait, hold on. Who are we talking about? What’s the situation?”
同僚A:「だから彼女にうまくいかないって言ったら、すごく怒られた」 同僚B:「ちょっと待って。誰の話?そもそもどういう状況?」
ケース2:根本的な疑問や目的への問いかけ
物事の本質や目的が不明確な時、あるいは疑問を感じた時の「そもそも」です。
疑問を投げかける表現:
- “Why are we even doing this?” — そもそもなんでこれやってるの?
- “What’s the point?” — そもそも何が目的?
- “Does this even make sense?” — これってそもそも意味あるの?
- “Is this really necessary?” — これって本当に必要?
問題の根源を探る表現:
- “What’s the root cause?” — 根本原因は何?
- “How did this problem start?” — この問題はそもそもどう始まった?
- “Where did we go wrong?” — そもそもどこで間違えた?
実際の会話例: 社員A: “We need to create another report for the meeting.” 社員B: “Wait, why are we even having this meeting? What’s the goal here?”
社員A:「会議のために別のレポートを作らなきゃ」 社員B:「ちょっと待って、そもそもなんでこの会議やるの?目的は何?」
ケース3:最初から・元々という時間的起点
物事の始まりや元々の状態を指す「そもそも」です。
過去の起点を示す表現:
- “From the start…” — 最初から
- “From day one…” — 初日から
- “All along…” — ずっと
- “From the get-go…” — 最初から(カジュアル)
元々の状態や計画を示す表現:
- “Originally, the plan was…” — 元々の計画は…
- “Initially, we thought…” — 最初は…だと思った
- “The original idea was…” — そもそものアイデアは…
- “That was never the intention.” — それはそもそも意図していなかった
実際の会話例: マネージャー: “This project is taking way too long.” 部下: “Well, to be honest, the timeline was unrealistic from the start.”
マネージャー:「このプロジェクト時間かかりすぎだ」 部下:「正直に言うと、そもそもスケジュールが非現実的でした」
「そもそも」に似た日本語表現と英訳
「要するに」
話を要約したり、本質を抽出する表現です。
英語表現:
- “Basically…” — 基本的に
- “In short…” — 要するに
- “The point is…” — 要は
- “Bottom line is…” — 結論は
- “Long story short…” — 長い話を短くすると
「つまり」
前の内容を別の言葉で言い換える表現です。
英語表現:
- “In other words…” — 言い換えると
- “That means…” — つまり
- “So…” — だから
- “What I’m saying is…” — 私が言いたいのは
「ていうか」
話題を転換したり、より正確に言い直す表現です。
英語表現:
- “Actually…” — 実は
- “Or rather…” — というか
- “I mean…” — ていうか
- “To be more precise…” — より正確に言うと
文化的・言語学的考察
日本語の「そもそも」の特徴
日本語の「そもそも」は非常に便利な言葉で、以下のような特徴があります:
- 多義性:一つの言葉で複数の意味を持つ
- 曖昧さ:文脈依存で正確な意味が決まる
- 効率性:複雑な概念を一言で表現できる
- 文脈重視:言葉そのものより使われる状況が重要
英語での対応の特徴
英語では「そもそも」に相当する万能な一語が存在しないため:
- 明確性:何を意味するか具体的に表現する必要がある
- 文脈特化:状況に応じて異なる表現を使い分ける
- 直接性:曖昧さを避けて直接的に伝える傾向
- 多様性:同じ日本語に対して複数の英語表現が存在する
実践的アドバイス:「そもそも」を英語で表現するステップ
ステップ1:自分が何を言いたいか明確にする
「そもそも」と言いたくなったら、まず自分が何を表現したいのか考えましょう:
- 話の前提がわからない? → “What are we talking about?”
- 目的や理由を問いたい? → “Why are we doing this?”
- 最初の状態を指したい? → “From the start…”
ステップ2:相手との関係性を考慮する
同じ意味でも、相手によって表現を変えることが重要です:
友人・同僚: “Wait, what are we even talking about?”
上司・取引先: “I apologize, but could you provide some context?”
ステップ3:文脈に合った表現を選ぶ
会話の流れや雰囲気に合わせて適切な表現を選びましょう。
カジュアルな場面: “Hold on, back up a sec.”
ビジネス場面: “Could we revisit the original objective?”
よくある間違いと注意点
間違い1:直訳しようとする
❌ “So, so, so… what’s the story?”(そもそもを直訳) ⭕ “What are we talking about in the first place?”
間違い2:一つの英語表現で全てをカバーしようとする
❌ すべての状況で “originally” を使う ⭕ 状況に応じて適切な表現を選ぶ
間違い3:文脈を無視する
❌ フォーマルな場面で “Wait, what?” を使う ⭕ “Could you clarify the context?”
まとめ:「そもそも」マスターへの道
「そもそも」という日本語を英語で表現することは、単なる語彙の問題ではなく、言語の構造と文化的背景の違いを理解することが重要です。
重要ポイント:
- 一対一対応を期待しない:日本語の「そもそも」に完全に対応する英語の一語は存在しない
- 意図を明確にする:自分が何を伝えたいのか具体的に考える
- 状況に応じた使い分け:カジュアル・フォーマル、相手との関係性を考慮
- 文化的違いを理解する:日本語の曖昧さと英語の明確性の違いを認識
- 実践を重ねる:様々な場面で使ってみて、自然な表現を身につける
「そもそも」という言葉一つとっても、言語の奥深さと面白さが感じられますね。皆さんも日常会話で「そもそも」と言いたくなった時、この記事を思い出して適切な英語表現を選んでみてください。
「そもそも、なんでこんなに難しいの?」と思った方、それが言語学習の醍醐味です!コメント欄で、皆さんが「そもそも」を英語で表現しようとして困ったエピソードを教えてください。
次回は「なんとなく」「いまいち」など、他の日本語特有の曖昧表現を英語でどう表現するかについて解説予定です。お楽しみに!
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