こんにちは、30点英会話のAkiです。 「忘れる」って日本語でも、いろんなニュアンスがありますよね。 うっかり忘れる、意図的に忘れる、記憶が薄れていく… 今回は、そんな「忘れる」にまつわる英語表現を文化の違いとともに紹介します。
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冒頭の会話、文化の違いが見える?
まずはFacebookで紹介した会話をもう一度:
A「どうしたの?」
B「最近物忘れがひどくてね・・・」
A「そんなこと言ってないで、貸してるお金早く返してよ!」
英語での表現: A: “What’s wrong?” B: “I’ve been so forgetful lately…” A: “Stop making excuses and pay me back already!”
実はこの会話、日本と英語圏での「忘れる」に対する捉え方の違いが表れています。 日本語での「最近物忘れがひどくて…」は、自分の状態を心配してぼやいている感じ。 一方、英語圏では物忘れを理由にするのは言い訳っぽく映ります。
「物忘れ」の英語表現、基本から応用まで
1. 一般的な「物忘れ」表現
- “I’m forgetful.” — 物忘れしがちです
- “I have a bad memory.” — 記憶力が悪いんです
- “I’ve been experiencing memory lapses.” — 一時的な記憶障害がありまして
この中で、”forgetful” が最もカジュアルで日常的。”memory lapses” というと少し医学的な響きがあります。
2. うっかり忘れた時のフレーズ
- “It slipped my mind.” — 頭からすっぽり抜けてました
- “I totally spaced on that.” — 完全に忘れてた(カジュアル)
- “I blanked on it.” — 頭が真っ白になっちゃった
- “It must have gone in one ear and out the other.” — 右から左に抜けちゃったみたい
“slipped my mind” は比較的フォーマルでも使えます。”spaced” や “blanked” はかなりカジュアルな表現です。
3. 思い出せない時の表現
- “I can’t recall…” — 思い出せない(やや丁寧)
- “It’s on the tip of my tongue.” — もう少しで思い出せそうなのに!
- “I’m drawing a blank.” — 頭が真っ白で何も出てこない
- “My mind’s gone blank.” — 頭が真っ白になっちゃった
“on the tip of my tongue” は「ほら、あれ、あれだよ」という、思い出せそうで思い出せない状態を表す定番表現です。
4. わざと忘れたふり?の表現
- “Selective amnesia?” — 都合のいい記憶喪失?
- “Convenient memory loss, huh?” — 都合よく忘れたんだね
- “Are you forgetting on purpose?” — わざと忘れてない?
こういった表現は、相手が都合の悪いことだけ忘れている時の皮肉として使います。
文化の違い:「物忘れ」へのアプローチ
英語圏の「物忘れ」文化
英語圏(特にアメリカ)では、物忘れをユーモアで笑い飛ばす傾向があります:
- “Having a senior moment!” — 年寄りっぽい瞬間だわ!
- “My brain is on vacation.” — 脳が休暇中みたい
- “Sorry, my brain cells are having a coffee break.” — 脳細胞がコーヒーブレイク中なの
自分を少し皮肉ったり、ジョークにしたりすることで、気まずさを和らげるのです。
日本の「物忘れ」文化
一方、日本では「最近物忘れがひどくて…」という表現に、将来への不安や自己反省が込められていることも。 真面目に受け止める傾向があり、笑い飛ばすのはあまり一般的ではないように思います。
実用例:シチュエーション別フレーズ集
1. 約束を忘れてしまった時
謝る時:
- “I’m so sorry, it completely slipped my mind.” (本当にごめん、完全に頭から抜けてた)
- “I apologize. I had a memory lapse about our meeting.” (申し訳ありません。会議のこと、うっかり忘れてしまって)
2. 名前を思い出せない時
丁寧に:
- “I’m terribly sorry, but your name escapes me at the moment.” (大変申し訳ないのですが、お名前が思い出せなくて)
- “I’m having trouble recalling your name…” (お名前が思い出せなくて困っています)
3. 情報を思い出そうとしている時
会話中に:
- “Give me a moment, it’s on the tip of my tongue.” (ちょっと待って、もう少しで出てきそう)
- “I’m trying to remember… oh, it’s coming back to me now!” (思い出そうとしてるの…あ、思い出してきた!)
30点英会話的アドバイス:「忘れる」表現の使い分け
- ビジネスシーンでは:
“I don’t recall” や “It slipped my mind” など、やや丁寧な表現を使いましょう。”I spaced” などのカジュアルな表現は避けるのが無難。 - 友達との会話では:
“I totally blanked” や “I’m having a brain fart” など、もっとリラックスした表現もOK。 - 文化の違いを意識する:
英語圏の人との会話では、物忘れをユーモアで返すのもあり。でも、深刻な状況では真剣に対応することももちろん大切です。
まとめ:「忘れる」の表現、TPOで使い分けよう
「忘れる」の英語表現は、シチュエーションや相手によって使い分けることで、より自然なコミュニケーションが可能になります。また、文化の違いを理解することで、相手の反応も予測しやすくなるでしょう。
最後に、覚えておきたい基本表現:
- うっかり忘れ:“It slipped my mind.”
- 思い出せない:“It’s on the tip of my tongue.”
- 物忘れしがち:“I’m getting forgetful.”
皆さんの「忘れる」にまつわるエピソード、ぜひコメントで教えてください! (って、コメントすること自体、忘れないでくださいね😉)
次回は「覚える」「思い出す」の英語表現について解説します。お楽しみに!
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